かつて城下町として繁栄した長浜市。
北国海道から少し入った通路は船板塀により風情のある町並みを今に残します。
その一角にある長濱浪漫(ながはまろまん)ビールは人気スポットになり、観光客は長浜のクラフトビールを味わいます。
また近年はウイスキーの蒸溜も開始して話題になりました。
今回は長濱浪漫ビールに併設されている直営レストランと蒸留所見学をお伝えします。
長濱浪漫ビールのアクセスと詳細
長濱浪漫ビールは築100年以上の米倉を改良して1996(平成8)年に開業しました。
関西地方で3番目となる地ビール(クラフトビール)の製造を始め、同時に直営の併設レストランもオープンしました。
さらに2016(平成28)年にはウイスキーの蒸溜所も完成しました。
お店の前を流れる全長2.5キロの米川(よねがわ)はかつては長浜城の外堀でした。
その後は水運や洗い場、さらには子供の遊び場として利用され、現在ではこの景観を活かしたまちづくりなどの活動を行われています。
長濱浪漫ビールのアクセスと駐車場
JR長浜駅
JR長浜駅から徒歩5分です。
近くにはつるやパンの2号店、まるい食パン専門店もあります。
駐車場
駐車場は川を渡った向かいにあり、5台ほど駐車できます。
長濱浪漫ビールの概要
住所 | 長浜市朝日町14-1 |
---|---|
電話 | 0749-63-4300 |
営業時間・昼 | 11:30~15:00 |
営業時間・夜 | 17:00~21:00 |
定休日 | 火曜日 |
支払い | カード・QR決済可(電子マネー不可) |
駐車場 | あり(5台) |
予約 | 可 |
喫煙 | 全面禁煙(入口に灰皿あり) |
公式HP | 長濱浪漫ビール公式HP |
長濱浪漫ビールの動画
長濱浪漫ビール 直営レストラン
クラフトビールを醸造している長濱浪漫ビールには直営レストランがあります。
ここで長浜のクラフトビールを頂きましょう。
長濱浪漫ビールの半額キャンペーンは?
感染症以前は金曜夜はレストラン内のクラフトビールが半額だったり、期間限定でクラフトビールが半額だったりで大好評だった『クラフトビール半額キャンペーン』。
2021年3月を最後に廃止になってしまったようです。
お店の方に聞いたところ「またやりたい。」との声を聞かれたのですが、まだ再開には至ってないようですね…。
このキャンペーンの開催時には、電車で何時間もかけて来られるファンの方も数多くおられたようです。
再開を期待したいですね~。
長濱浪漫ビールは地ビール?クラフトビール?
長濱浪漫ビールは地ビールなのかクラフトビールなのか…?
まずはこの問題を解決しなければなりません(笑)。
しかしご安心ください、今日でこの論争に終止符が打たれます。
結論・・・言ったモン勝ちです(笑)
つまり、作った人が「クラフトビール」と言えば、それはクラフトビール。
「地ビール」と言えばそれは地ビールなのです。
小さな醸造所(じょうぞうしょ)で造られたビールが「地ビール」・「クラフトビール」の定義になります。
地ビールはお土産や名産品のイメージです。
一方のクラフトビールはクラフト(工芸品)の名前から、工芸品・職人のイメージになります。
これを見るかぎり、長濱浪漫ビールは地ビールと言えますね~。
しかし、続きがあります。
地ビールが生まれた当時は、「クセがありすぎて美味しくない!」、「普通のビールの方が飲みやすい」などの声が多く、大手ビール=正義のイメージが定着していました。
そこで地元のビール職人は改良に改良を重ね、美味しいビールの製造に取り組んできました。
もう工芸品(クラフト)の域ですね。
そうして、次第に地ビールの名は消え、10年くらい前からクラフトビールの名が定着するようになっています。
過去のイメージから、やはり「地ビール=美味しくない」という認識があります。
近年、クラフトビールという名が広まったのもこういう背景があるからです。
長濱浪漫ビールの公式ホームページにはクラフトビールとの表記があります。
つまり、長濱浪漫ビールはクラフトビールです。
改良に改良を重ねたビール職人さんたちによる作品なのです。
長濱浪漫ビールの座席
座席は基本仕切りのないダイニングルームって感じです。
予約の人数の影響でレイアウトは臨機応変に変更されます。
4人用、6人用、8人用のテーブルがあり、トータルで122席あります。
長濱浪漫ビールのクラフトビールを飲むぞ!
ジョッキのサイズを選んで、好みのビールを選択します。
長浜エール
香りと苦味が凝縮されており、深い味わいになっています。
長浜エールの名称になっている「エール」とは上面発酵ビールです。
ちなみに下面発酵ビールのことを「ラガー」といいます。
上面発酵ビール(じょうめんはっこうびーる)
発酵した時に麦汁の上面に浮いている酵母(エール酵母)で醸造されたビールです。
高い温度(15~20℃)で発酵し、風味はコクがあるのが特徴です。
逆に低い温度で発酵し、麦汁の下に沈んでいる酵母(ラガー酵母)で醸造されたものを下面発酵(かめんはっこう)ビール、つまりラガービールになります。
ビールの種類は大きくこの2つに分類されます。
アルコール度数は6%で、3つのうち最も高いです。
淡海(おうみ)ピルスナー
先の長浜エールが上面発酵のエールビールだったのに対して、この淡海ピルスナーは下面発酵のラガービールに分類されます。
名称になっているピルスナーとは、チェコ発祥のラガービールです。
元々、濃い色だったラガービールは、この製法によって鮮やかな黄金色のビールになりました。
日本の大手で作られているほとんどのビールが、このラガービールのピルスナービールに分類されます。
ピルスナービールは、ラガービールの中のひとつに分類される。
淡海(おうみ)とは淡水の海…つまりびわ湖です。
おうみは『近江の国』、滋賀県のことです。
したがって、淡海ピルスナーとは『滋賀県が生んだ黄金色のラガービール』ということです。
日本で多く用いられる製法だけあって、一番普通のビールに近い味になります。
一番クセが少ないです。
アルコール度数は5%です。
伊吹ヴァイツェン
苦味は少なく、フルーティーに仕上がりです。
バナナ、トロピカルフルーツの味わいになります。
先の2つが大麦麦芽(おおむぎばくが)を使って作られたのに対して、こちらは小麦麦芽(こむぎばくが)で作られています。
ヴァイツェンとはドイツ語で小麦を意味します。
小麦を50%以上使用するのが定義です。
飲みやすいのでゴクゴク飲めてしまいます。
ちなみにアルコール度数は5%になります。
期間限定ビール
季節によって提供されるビールが変わります。
コラボビールなどもあるので、ぜひチェックしてみましょう~!
長濱珈琲
ビールじゃないですけど(笑)、コレおすすめ!
ホットコーヒー&ウイスキーの長濱珈琲(ながはまコーヒー)です。
ホットで出てきて、しかもウイスキー入りなので身体が温まります。
瓶ビールもあるわ!
長濱浪漫ビールの売店には瓶のクラフトビールも売られています。
地元のスーパーやホテルなどでもよく売られています。
長濱浪漫ビールの料理
ではフード類も見ていきましょう。
肉料理からおつまみまで豊富なメニューがありまっせ!!
近江牛にぎり
近江牛のモモ肉を使用した極上の絶品でした。
舌の上でとろけます。
手作り焼きカレー
人気メニューです。
ルーは一晩かけて丁寧に作られ、近江牛を入っています。
ピリ辛風味にチーズがマッチしています。
三種の伊吹ソーセージ
米原市の名産品・伊吹ハムの手作りウインナーです。
3種類(チリ・ペッパー・あらびき)あるので、食べ比べてみましょう~~。
自慢のフライドチキン
サクサクの衣が自慢です。
でも一番感動したのが粒マスタードです。
ビールのお供にぜひ!!
ウイスキー・長濱蒸溜所見学
長濱浪漫ビールのウイスキー蒸溜所は、蒸溜所見学や体験ツアーなどの企画もあります。
蒸溜所見学
参加費・お一人様 2,200円より
長濱浪漫ビール内にある長濱蒸溜所を見学して、テイスティング(試飲)もできます。
お申込みは下記のページからお入りください。
1泊2日の蒸溜体験ツアー
参加費・お一人様 44,000円より
実際に蒸溜作業を体験するツアーです。
食事の他にグッズなどの特典を盛りだくさんです。
詳しくは下記より。
長濱蒸溜所見学に参加したわ!
蒸溜所見学は事前予約制で、水曜日と土曜日に開催されます。
現地で費用2,200円(お一人様)を支払います。
筆者が見学した時は2組参加で、スタッフの方1名が対応してくださいました。
施設案内
長濱蒸留所は日本最小の蒸溜所になります。
ポットスチル(蒸溜器)は3基あり、アラブの外観をイメージしています。
…てっきり瓢箪かと思ってました(笑)。
だいたい30分くらいウイスキー造りの説明を受けました。
一醸一樽(いちじょういちたる)
長濱蒸溜所のスタッフの方は皆ウイスキーが大好きなのでしょう、
とても熱いです。
ほとばしる情熱がコチラまで伝わってくるではないか!
キャッチフレーズは『一醸一樽』です。
1回の仕込みで1樽分しか造れない小さな蒸溜所ですが、その分情熱が込められているそうです。
詳しくは動画の方で解説しているので、ぜひご覧ください。
テイスティング(試飲)
さてお待ちかねのテイスティング(試飲)の時間です。
コレ目当ての方、結構おられるのではないでしょうか??(笑)
一番右から原酒、真ん中がシングルモルト長濱・ミズナラカスクフィニッシュ、そして一番左がアマハガンのエディションNo.2になります。
原酒はアルコール度数が70%くらいあり、口から火ぃ噴きそうでしたわ!(笑)
売店にいろいろ売ってるわ!
長濱浪漫ビールの売店には、おなじみのアマハガン、他の蒸溜所とのコラボ商品までさまざまなウイスキーが販売されています。
数量限定商品もあるので、ファンの方は公式ホームページなどもチェックしてみて下さいね。
まとめ 長濱浪漫ビール・レストラン 蒸留所見学
以上、長濱浪漫ビールの直営レストランと蒸留所見学をお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。