琵琶湖畔にたたずむ彦根ビューホテル。
しかし、お洒落な外観や名前にそぐわず低い口コミレビューが気になります。
観光名所が集う彦根城から約5km。ホテルの周辺は観光地に乏しいのも低レビューに拍車をかけています。
じゃあこのホテルに何の魅力もないのか?と言われれば、否!…むしろ魅力ありまくりです!
むしろ筆者は大好物です(笑)。
おそらく大半の方が誤解されているんじゃないのかな…と思ってます。
今回は彦根ビューホテルの魅力を再発掘していきます。
【追記】※このホテルは2021年12月をもって完全閉館になっています。この記事は閉館前の取材記事です。
当時お世話になった関係者の皆様、ありがとうございました。
もくじ
彦根ビューホテル

彦根ビューホテルは1981年(昭和56年)、彦根プリンスホテルとして開業。
2008年(平成20年)から伊藤園ホテルグループに経営が代わり彦根ビューホテルとして生まれ変わりました。
滋賀県のプリンスホテルといえば、びわ湖大津プリンスホテルがあるのですがこちらは1989年(平成元年)の開業で西武グループのホテル・レジャー事業グループのプリンスホテルが運営しているのですが、彦根プリンスホテルは近江鉄道が運営していました。

まぁ、近江鉄道も西武グループの傘下なので結局西武グループなのですが…(笑)。
開業以来赤字が続き、2008年に伊藤園ホテルグループに売却されました。
伊藤園ホテルグループは東日本を中心に展開されているチェーンで、安価でリーズナブルな価格で宿泊できるのが売りのホテルグループです。
見た目と名前に騙されるな!


コレが一番重要です!
この外観で、湖畔にある『彦根ビューホテル』って聞けば、どんなイメージを想像しますかね?
大半の方が「お洒落で新しいリゾートホテル」を想像するのではないでしょうか?
でもそれだけハードルを上げてしまっては、実際行った時に「あれっ!?」てなるのは当然です。
冒頭にもお伝えした通り、このホテルは昭和56年開業の元プリンスホテルです。
昭和末期のレトロ感を…そして昭和の残り香を堪能するホテルがこの彦根ビューホテルなのです。



でもご安心ください。この記事を読み終えるころにはきっとこのホテルが愛おしくなっているはずです。
彦根ビューホテルの概要


住所 | 滋賀県彦根市網代口1435−91 |
---|---|
電話 | 0570-047-800 |
駐車場 | 無料 200台 |
客室数 | 102室 |
大浴場 | 無し |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
公式HP | https://www.itoenhotel.com/hikone/ |
アクセス
彦根市と米原市の境目で湖岸道路沿いにあります。
彦根駅からの送迎バスもありますが、事前予約になります。




駐車場
広々200台停められます(無料)。先着順です。




テニスコート
宿泊者は無料でテニスが楽しめます。もちろんラケット&ボールも無料です。
ハードコート4面、一組様2時間までご利用可能です。(ナイター利用は1時間1,000円です。)


彦根ビューホテルの動画
彦根ビューホテルのInstagram
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館内に入るぞ!


では館内に入ります。
1Fロビー


昭和の薫りプンプンです(笑)。テーブルや椅子などはさすがに古さを感じます。
シャンデリアも綺麗でプチ・ゴージャス感がありました。




1F売店




フロントのすぐそばに売店があります(営業時間7:00~21:00)。またアルコール類の販売機もありました。
芝生ガーデン




1Fには外の芝生を眺めることができるソファーが何か所か用意されています。当然芝生の先には琵琶湖があります。
ちなみに外に出ることもできます。




エレベーター・廊下
では、部屋に向かっていきましょう!
一基しかないエレベーター


エレベーターは一基のみです。横に『混雑時は非常階段を使用してくれ』って表記があります。
うん!いさぎよい!!それ一基しかないんだから非常階段使うしかないわな(笑)。




ちなみにこの非常階段のドアは閉めるときに手を放してしまうと、かなり大きな音で閉まるので注意が必要です。そっと閉めましょう。
あと、1Fに降りるとなぜか売店に出口がありました(笑)。
狭い廊下


廊下はかなり狭いです。全室レイクビュー(琵琶湖が見える部屋)にするため、向かって右側しか客室がありません。
彦根プリンスホテルが開業した昭和56年はバブル前夜の時代でした。
これからの好景気に備えて、部屋を無理やり詰めこんだ感じですかね!?


部屋に入るぞ!


彦根ビューホテルの客室は本館約80室とコテージ約20室から構成されています。
このホテルは洋室ルームのみで和室はありません。ツインルームのほかにトリプルルーム、ファミリールームがあります。
筆者は本館の洋室ツインルームに宿泊。
もう入った瞬間に、昔映画で見たような海外のモーテルを思い出しました(笑)。




では設備や備品もチェックしていきましょう。
レトロな設備たち




二台のベッドの間にはアラーム付きの時計が。レトロですな。
エアコンは『強・中・弱』のスイッチをガチャガチャ回すやつです(笑)。


かわいい照明




筆者が一番印象に残ったのが部屋の大きな花柄の照明でした。
以前、大津市の昭和カフェ45に行った時に花柄のポットと炊飯器があったのですが、当時は花柄が流行っていたのかな…(笑)。



ユニットバス




湯舟はかなり狭いです。大浴場のないこのホテルに泊まると、入らないワケにはいかないんですよね~。シャワーも水圧が不安定でした。
プールを改修して大浴場にしましょうよ、彦根ビューホテルさん!!




あと、トイレのレバーが戻らないときがありました。戻らない間、ずっと水が流れ続けます(笑)。ちゃんと戻っているのを確認しましょう!
まぁ、のどかなホテルなので、可愛げがありましたけどね(笑)。
食事・バイキング


食事会場は1Fの『伊吹』という会場です。夕食・朝食ともバイキング形式です。
昨今の感染症対策のため、時差入場になり、マスク・手袋着用です。
アルコール類飲み放題




このホテルの素晴らしいところは、一泊二食のプラン料金にアルコール飲み放題が含まれているという事です。地酒もあります。
普通は追加料金でだいたい2,000円くらいかかるのですが…。とりあえず、飲みすぎには注意しましょう。
カニ食べ放題(夕食)




夕食の目玉料理はカニです。皿に盛られて並べられますが、お客さんが次々に取っていくので、すぐ無くなります。
塩気が強いですが、スルっとむけて食べやすかったです。
あとは無難ですかね。感染症対策で時間が分かれていました。




朝食




朝食は焼きししゃもが印象的でした。でも、ウインナーあれば基本満足です(笑)。
ホテル周辺のスポット
ここからは冒頭にお伝えしたようにホテル周辺を紹介していきましょう。
びわ湖
うん、まあ当然でしょうな(笑)。
この近辺は釣りスポットとして有名な場所です。スロープもあるのですがマナー問題なのか感染症対策なのかは不明ですが、現在は閉鎖されています。
またこの地はテレビでおなじみの『鳥人間コンテスト』の会場としても有名ですね。




クラブハリエ・ジュブリルタン
たねやグループのクラブハリエ。こちらはパン専門店になります。店名のジュブリルタンはフランス語で『時間を忘れる』の意味です。
白い外観が特徴で、テラスからはびわ湖が望めます。







ココスとセブンイレブン
ホテルの隣にはココスがあります。
あと、以前は近くにコンビニのセブンイレブン松原店があったのですが、現在閉店しています。(2021年6月現在)。
そこから南に約2kmのところにファミリーマートがあるのですが、この付近は週末ともなると渋滞がひどいのでかなりの時間を要します。事前に買い物は済ませておきましょう。


う~ん、やはり彦根駅周辺のホテルに比べると見どころが少ないです。



まとめ
彦根ビューホテル紹介しました。
昭和末期のレトロ感とか、バブル時代前夜のプチ・ゴージャス感を楽しみたい方におススメします。
最新のホテルにはない楽しみ方が出来ますよ!いっそのこと『彦根ビューホテル』改め、『彦根昭和ホテル』とか『レトロホテル彦根』とかに改名して昭和感をもっと前面に出せば、筆者みたいなお客さんがわんさか集まってくるんじゃないかな?
大浴場の件とあわせてご検討お願いします!伊藤園ホテルズさん!!
ではまた。