2023年10月21日より大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムで開幕する高校野球秋季近畿大会。
もちろん来年の春のセンバツ大会に向けた重要な大会になります。
近畿2府4県の16校が6つの出場枠をかけて熱い戦いを繰り広げます。
今回、滋賀県は3校が出場します。(各県の出場枠は隔年で変わる)
今回は近畿大会に出場する滋賀県の3校、近江・滋賀学園・彦根総合にスポットを当てます。
動画も用意しているので合わせてご覧くださいね。
秋季近畿大会2023 概要と組合わせ
組み合わせ抽選は10月17日(火)に行われました。
大会は10月21日に開幕して、決勝戦は11月4日です。
会場は大阪市の大阪シティ信用金庫スタジアムになります。
出場校一覧
※マル数字は県大会での順位です。
滋賀県
①近江 ②滋賀学園 ③彦根総合
京都府
①京都外大西 ②京都国際
大阪府
①大阪桐蔭 ②履正社 ③興国
兵庫県
①報徳学園 ②須磨翔風 ③社
奈良県
①智辯学園 ②奈良大附 ③高田商
和歌山県
①耐久 ②田辺
組み合わせ決定!
出場の前提として、基本的に初戦突破は絶対条件。
2勝でセンバツ出場当確。
1回戦(10月21日)土曜日
①大阪桐蔭(大阪1位)ー高田商(奈良3位) 9:00~
②報徳学園(兵庫1位)ー奈良大付(奈良2位) 11:30~
③近江(滋賀1位)ー興国(大阪3位) 14:00~
1回戦(10月22日)日曜日
①京都国際(京都2位)ー田辺(和歌山2位) 9:00~
②京都外大西(京都1位)ー彦根総合(滋賀3位) 11:30~
③滋賀学園(滋賀2位)ー履正社(大阪2位) 14:00~
1回戦(10月28日)土曜日
①智辯学園(奈良1位)ー須磨翔風(兵庫2位) 9:00~
②耐久(和歌山1位)ー社(兵庫3位) 11:30~
準々決勝(10月28日)土曜日
③(大阪桐蔭・高田商)ー(報徳学園・奈良大付) 14:00~
準々決勝(10月29日)日曜日
①(近江・興国)ー(京都国際・田辺) 9:00~
②(京都外大西・彦根総合)ー(滋賀学園ー履正社) 11:30~
③(智辯学園・須磨翔風)ー(耐久・社) 14:00~
近江高校(滋賀県1位)
近江高校は2022(令和4)年、感染症で辞退した京都国際の替わりに出場してセンバツ準優勝。
来春出場すれば2年ぶりの出場になります。
近江高校・新チームの動画
近江高校・新チーム
近江はこの夏の甲子園メンバーが残り、秋季大会でも安定した戦いを見せ優勝。
秋季大会
2回戦(不戦勝)連合チーム
3回戦 7-0八幡工
準々決勝 6-2滋賀短大附
準決勝 8-4彦根総合
決勝戦 7-2滋賀学園
投手陣
甲子園で登板している西山恒誠くんと左の河越大輝くんの強力2枚看板です。
速球派の西山くんと変化球とコントロール重視の河越くん。
この継投策で勝ち上がってきました。
打撃陣
この夏、甲子園でスタメンだった嶋村くんと中村くんが健在。
キャッチャーの高橋くんが攻守で大活躍。
さらに4番に座ったサード・大石くん、森島佑斗くんと森島海良(かいら)くんの従兄弟コンビ、機敏な守備のショート・山中くんとセカンド・岡本くんの二遊間コンビなどなど今回のチームもなかなか完成度が高いです。
主力打者に左打者が多く、左投手の攻略がポイントになりそう。
滋賀学園(滋賀県2位)
滋賀県2位で出場するのが滋賀学園。
甲子園は2017(平成29)年の春以降、遠ざかっています。
2022年の1年生大会では決勝で近江を破り、この世代の県王者に輝いています。
滋賀学園・新チームの動画
滋賀学園・新チーム
近江を上回る強力打線で勝ち上がってきました。
近江との決勝では、リードしつつも最後は突き放されて準優勝に終わりました。
秋季大会
2回戦 16ー0栗東
3回戦 10ー3水口東
準々決勝 9-0草津東
準決勝 7-1八幡商
決勝戦 2-7近江
投手陣
夏の県大会決勝の近江戦、2番手で登板していた脇本くんがエース。
140キロ台のストレートとスライダーが武器です。
1年生大会ではエースだった藤瀬(とうぜ)くんは大柄な体格ながらコーナーを突く変化球が武器。
さらに左の高橋くんなど多彩なメンバーが揃う。
打撃陣
夏の大会の1番~3番までがそのまま新チームに残っています。
1番の多胡大将(ひろまさ)くんはパンチ力があり、近江との決勝戦ではホームランも打ちましたね。
3番・ショートの岩井天史(てんすけ)くんは、県内ナンバーワンの大型内野手です。
決勝戦では2度の申告敬遠がありました。
4番の岡田くんは生粋のホームランバッター、さらに5番の作田くんにも長打が期待できる、重量打線になっています。
県大会では今年に入って、春・夏・秋といずれも決勝で近江に惜敗してきたので、ここで一気にセンバツ出場といきたいですね~。
彦根総合(滋賀県3位)
滋賀県3位で出場するのが2023年のセンバツに出場した彦根総合高校。
秋季大会・準決勝では近江相手に先制したものの中盤に6失点して敗退(4-8近江)。
しかし、3位決定戦で八幡商に9回逆転サヨナラ勝ちで近畿大会出場を決めました。
2年連続のセンバツ出場が期待されます。
彦根総合・新チームの動画
彦根総合・新チーム
秋季大会の3位決定戦、1点ビハインドの9回に劇的な逆転サヨナラ勝ちで勢いに乗る彦根総合。
2年連続センバツ出場が期待されます。
秋季大会
2回戦 8-0守山北
3回戦 10ー3草津
準々決勝 7-0近江兄弟社
準決勝 4-8近江
3位決 9-8八幡商
投手陣
右の中島輝(きらり)くんがエース。
3決の八幡商戦では序盤から崩れてしまい、早々に同じく右の吉田くんにスイッチ。
吉田くんの踏ん張りで接戦に持ち込んで、逆転勝ちにつなげました。
しかし、前チームの野下くん・勝田くん・武元くんの強力3枚看板に比べると投手力がかなり落ち込んだ感は否めない…。
しかし名将・宮崎監督は複数の投手を作って、これまで何度も甲子園に出場しているので、これからの投手陣の整備に期待したいところ。
打撃陣
一方の打撃陣は前チームより格段にパワーアップされてます。
センス抜群の1番・新井遼太朗くんと2番・1年生の泉くんの1、2番コンビ。
この春、甲子園でトップバッターだった3番の秋山くん。
さらに4~6番にパワーヒッターが続きます。
4番レフトの後藤くん、5番は1年時からベンチ入りしているキャッチャーの安達くん、6番ファーストの山﨑くんと右の大砲がズラリと並びます。
その後に控えるのがセンバツメンバーの友利くん、食らいつく西垣くんなど油断が出来ない打線になっています。
前のチームが貧打に泣いたので、一気に打撃で挽回しそうな気配です。
安定の友利くん
背番号6でセカンドを守り、3決の八幡商戦で劇的な逆転サヨナラ二塁打を放った飄々とした選手。
それが友利瑞煕(みずき)くんです。
彼は、チーム全体でも3安打しか打てなかった今春のセンバツ大会の光高校戦(彦根総合0-2光)でも2安打、しかも唯一の長打(2塁打)も打っています。
その彼がクリーンナップじゃなくて、7番にいることがこの新チームの打線の厚さを物語っています。
下位打線に友利くんがいればなぜか筆者はホっとします。
いつでも打ってくれる安心感…、『安定の友利くん』と呼ばせていただきます。
まとめ 2023年秋季近畿大会
近江、滋賀学園、彦根総合とこれ以上ないメンツを近畿大会に送り込んだ滋賀県勢…。
期待せずにはいられない!
来春のセンバツ目指して頑張って下さいね~~。