かつて一時代を築いた彦根プリンスホテル。
その後は伊藤園グループに売却され、彦根ビューホテルとして再出発、営業していましたが、2021(令和3)年冬、ついに完全閉館になってしまいました。
しかし2023(令和5)年8月20日、閉館なった彦根ビューホテルの跡地は新たに蒼の湖・ビワフロント彦根としてオープンすることになりました。
今回は昭和レトロホテルとしてマニアに大人気だった彦根ビューホテルをお伝えします。
2023年 ホテルニューアワジグループが再生
かつての彦根ビューホテルは今後は、ホテルニューアワジグループが改修して新しい温泉ホテルとして2023(令和5)年8月20日に開業予定です。
レトロホテルだった彦根ビューホテルが閉館してしまって、寂しい思いをしていた筆者には嬉しいニュースでした!
ホテルニューアワジグループは淡路を中心に関西、四国などに18のホテルをもつグループです。
2023年に京都と彦根でホテルを開業します。
ホテルニューアワジグループの滋賀進出は初めてで、県内初になります。
ビワフロント彦根には大浴場があるので、大浴場のなかった彦根ビューホテル時代とは大きく変わりますね。
新しいビワフロント彦根には、温泉の他、グランピング施設があるので楽しみですね~~。
ホテルニューアワジグループの公式HP
彦根ビューホテル(元・彦根プリンス)の栄光の歴史
彦根ビューホテルは1981年(昭和56年)、彦根プリンスホテルとして開業。
2008年(平成20年)から伊藤園ホテルグループに経営が代わり彦根ビューホテルとして生まれ変わりました。
滋賀県のプリンスホテルといえば、びわ湖大津プリンスホテルがあるのですがこちらは1989年(平成元年)の開業で西武グループのホテル・レジャー事業グループのプリンスホテルが運営しているのですが、彦根プリンスホテルは近江鉄道が運営していました。
まぁ、近江鉄道も西武グループの傘下なので結局西武グループなのですが…(笑)。
開業以来赤字が続き、2008年に伊藤園ホテルグループに売却されました。
伊藤園ホテルグループは東日本を中心に展開されているチェーンで、安価でリーズナブルな価格設定でした。
彦根ビューホテルはその後、感染症の影響を受けて都度休館をくり返し、2021年ついに完全閉館になりました。
そしてその後は2023年夏の開業をめざして、ホテルニューアワジグループが改修と再生を手がけています。
どんなホテルが誕生するのか楽しみですね~。
湖岸にそびえ建っていたレトロホテル
この外観で、湖畔にある『彦根ビューホテル』って聞けば、どんなイメージを想像しますかね?
大半の方が「お洒落で新しいリゾートホテル」を想像したのでははないでしょうか?
でもそれだけハードルを上げてしまっては、実際行った時に「あれっ!?」てなった方もおられたのでは?
冒頭にもお伝えした通り、このホテルは昭和56年開業の元プリンスホテルです。
昭和末期のレトロ感を…そして昭和の残り香を堪能できたホテルでしたね…。
彦根ビューホテルの概要
住所 | 滋賀県彦根市網代口1435−91 |
---|---|
電話 | 0570-047-800 |
駐車場 | 無料 200台 |
客室数 | 102室 |
大浴場 | 無し |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
アクセス
彦根市と米原市の境目で湖岸道路沿いにありました。
彦根駅からの送迎バスもありましたよ。
駐車場
広々として200台停められましたよ。
テニスコート
宿泊者は無料でテニスが楽しめました。ラケット&ボールも無料でしたね。
ハードコート4面、一組様2時間まで使用できました。
彦根ビューホテルの動画
彦根ビューホテルのフロント・ロビー
では館内の様子、ふり返って行きましょう。
1Fロビー
レトロなシャンデリアと椅子
昭和の薫りプンプンです(笑)。テーブルや椅子などはさすがに古さを感じます。
シャンデリアも綺麗でプチ・ゴージャス感がありました。
1F売店
フロントのすぐそばに売店があって、アルコール類の販売機もありました。
芝生ガーデン
1Fには外の芝生を眺めることができるソファーが何か所か用意されています。当然芝生の先には琵琶湖があります。
ちなみに外に出ることもできます。
エレベーター・廊下
では、部屋に向かっていきましょう!
一基しかないエレベーター
エレベーターは一基のみです。横に『混雑時は非常階段を使用してくれ』って表記がありました。
うん!いさぎよい!!それ一基しかないんだから非常階段使うしかないわな(笑)。
ちなみにこの非常階段のドアは閉めるときに手を放してしまうと、かなり大きな音で閉まりました。
今となっては懐かしいのですが…。
あと、1Fに降りるとなぜか売店に出口がありました(笑)。
狭い廊下
廊下はかなり狭いです。全室レイクビュー(琵琶湖が見える部屋)にするため、向かって右側しか客室がありません。
彦根プリンスホテルが開業した昭和56年はバブル前夜の時代でした。
これからの好景気に備えて、部屋を無理やり詰めこんだ感じですかね!?
彦根ビューホテルの客室とレストラン
レイクビューのツインルーム
彦根ビューホテルの客室は本館約80室とコテージ約20室から構成されています。
このホテルは洋室ルームのみで和室はありません。ツインルームのほかにトリプルルーム、ファミリールームがありました。
当時、筆者は本館の洋室ツインルームに宿泊。
もう入った瞬間に、昔映画で見たような海外のモーテルを思い出しましたよ(笑)。
では設備や備品もチェックしていきましょう。
レトロな設備たち
二台のベッドの間にはアラーム付きの時計が。レトロですな。
エアコンは『強・中・弱』のスイッチをガチャガチャ回すやつです(笑)。
かわいい照明
筆者が一番印象に残ったのが部屋の大きな花柄の照明でした。
以前、大津市の昭和カフェ45に行った時に花柄のポットと炊飯器があったのですが、当時は花柄が流行っていたのかな…(笑)。
ユニットバス
湯舟はかなり狭いです。大浴場のないこのホテルに泊まると、入らないワケにはいかないんですよね~。シャワーも水圧が不安定でした。
あと、トイレのレバーが戻らないときがありました。戻らない間、ずっと水が流れ続けます(笑)。
まぁ、のどかなホテルだったので、可愛げがありましたけどね(笑)。
新しいホテルは温泉大浴場があるみたいなので、楽しみにしましょう。
彦根ビューホテルのバイキング
食事会場は1Fの『伊吹』という会場で、夕食・朝食ともバイキング形式でした。
アルコール類飲み放題
このホテルの素晴らしかったところは、一泊二食のプラン料金にアルコール飲み放題が含まれていたという事です。地酒もあります。
普通は追加料金でだいたい2,000円くらいかかるのですが…。
カニ食べ放題(夕食)
夕食の目玉料理はカニです。皿に盛られて並べられますが、お客さんが次々に取っていくので、すぐ無くなりました。
塩気が強いですが、スルっとむけて食べやすかったです。
朝食バイキング
朝食は焼きししゃもが印象的でした。でも、ウインナーあれば基本満足でした(笑)。
ホテル周辺のスポット
彦根ビューホテルがあった場所周辺を紹介していきましょう。
びわ湖
うん、まあ当然でしょうな(笑)。
この近辺は釣りスポットとして有名な場所です。スロープもあるのですがマナー問題なのか感染症対策なのかは不明ですが、現在は閉鎖されています。
またこの地はテレビでおなじみの『鳥人間コンテスト』の会場としても有名ですね。
クラブハリエ・ジュブリルタン
たねやグループのクラブハリエ。こちらはパン専門店になります。店名のジュブリルタンはフランス語で『時間を忘れる』の意味です。
白い外観が特徴で、テラスからはびわ湖が望めます。
う~ん、やはり彦根駅周辺のホテルに比べると見どころが少なかったですね。
まとめ 彦根ビューホテルの歴史と今後
彦根ビューホテルの歴史を中心に、今後についてもお伝えしました。
レトロチックな彦根ビューホテルは姿を消しましたが、新しいホテルとして生まれ変わります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。