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【光泉】2002年(平成14年)光泉、甲子園初出場!【帝京】

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光泉(こうせん)カトリック高校は滋賀県草津市にある私立校です。
1988年(昭和63年)開校、野球部も同じ年に創部されました。

野球だけではなく、ラグビーやバスケットボールなどスポーツが盛んな学校なのですが、かつて一度だけ甲子園に出場したことがあります。

今から20年前の2002年、平成14年の第84回全国高等学校野球選手権に出場しました。

今回はその光泉カトリック高校(当時、光泉高校)の甲子園初出場の記録をふり返ります。

(参考文献・ホームラン、報知高校野球・週刊ベースボール・朝日など)

光泉カトリック高校

(出典・光泉カトリック公式HP)

光泉カトリック高校は開校した1988年~2020年までは光泉高校の校名で、2021年より新たに光泉カトリック高校となりました。中高一貫校になります。

高校は国公立大進学コース、私大進学コース、海外大学進学コース、公務員コースなどなどさまざまなコースに分かれているのが特徴です。

光泉カトリックの概要

南草津駅

光泉カトリック高校の最寄り駅はJR南草津駅になります。
ちなみにこのJR南草津駅は滋賀県内の乗降客数ナンバーワンの駅になります。

学校法人聖パウロ学園

光泉カトリック高校は草津市の学校法人・聖パウロ学園が設置。
高校の他に光泉カトリック幼稚園光泉カトリック中学校もあります。

キリスト教の教えをもとにした、カトリック系の学校です。

公式ページ

野球部

野球部も学校が創立された1988年(昭和63年)に創部。
翌年、1989年(平成元年)に夏の滋賀県大会に初めて参加します。

光泉高校野球部、記念すべき初登場の滋賀大会は初戦で近江高校0-16の大敗を喫してしまいます。

しかしその10数年後、光泉高校は滋賀県の代表として甲子園の土を踏むことになります。

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2002年(平成14年)光泉高校・甲子園初出場

甲子園初出場時の光泉は、双子バッテリーやスーパー1年生が二人もいる個性派チームとして、当時とても話題になりました。

前年の2001年(平成13年)は夏の県大会で準優勝
惜しくも甲子園は逃しましたが、翌年の2002年(平成14年)はついに滋賀県の頂点に立ちます。

 

滋賀県大会で優勝したわ!

この年の滋賀県大会は、前年の夏、甲子園で県勢初の準優勝を果たして、連続出場を狙う近江高校や春の県大会で優勝し近畿大会ベスト4の北大津高校などが優勝候補でした。

しかし、夏の大会が始まるとその近江が準々決勝で八日市に敗れてしまいます

勝ち残っていた光泉は決勝で彦根工と対戦します。
自力に勝る光泉が16-1で大勝して、見事優勝!

晴れて2002年の第84回全国高等学校野球選手権に出場します。

 

2002年・光泉(滋賀大会・夏)

2回戦〇2-0滋賀学園

3回戦〇8-1東大津

準々決勝〇7-2北大津

準決勝〇5-3八幡商

決勝戦〇16-1彦根工

第84回全国高等学校野球選手権

対戦相手が決まったわ!

春夏通じて初の甲子園に出場する光泉は8月14日、大会第7日の第3試合に登場することになります。

一回戦は不戦勝、二回戦からの登場です。

相手は今大会の開幕試合を打撃戦で制した関東の雄、東・東京代表帝京(ていきょう)高校です。

て・て・て・帝京やと~~~!!!

近江兄弟社の時もそうだったのですが、滋賀県の新鋭校が全国へ羽ばたく時に限って対戦相手がよりによって関東の強豪校とは…。

【近江兄弟社】1993年(平成5年)夏、甲子園初出場!まもなく高校野球の季節ですね~。 現在、滋賀県内の高校野球界は何と言っても春のセンバツ大会で準優勝した近江高校が中心になってます。...

当時の筆者も頭を抱えたものでした…。

帝京高校

言わずと知れた強豪校です。
夏2回、春1回の全国制覇しています。

帝京は甲子園で負けても、『土は持って帰ってはいけない』という掟があるそうです。
持って帰ると、しばらく甲子園に出れないというジンクスがあります。

2000年代に入ってからは若干力は落ちたものの、甲子園に来れば必ず上位候補に挙げられます。

またこの頃は野球部とサッカー部が同じグラウンドを使っており、練習中にサッカーボールがコロコロと入ってくるような光景もしばしば見られたそうです。
(2003年に専用グラウンド完成)


カッコいいユニフォーム

帝京のユニフォームはカッコいいですよ~~。
太めの黒のストライプとロゴの黄色の縁取りはいかにも強く見えます。

応援団のカラーは黄色です。
黄色いチューリップハットと応援歌のポパイマーチは帝京の代名詞ですね~。

前田三夫監督

 

監督は前田三夫(まえだ みつお)監督です。
名将です。1972年(昭和47年)に同校の監督に就任し、2021年(令和3年)に退任されました。

先発・高市投手

この年の帝京は本格派投手を4人揃えていて、この日の先発はエースナンバーの高市俊(たかいち しゅん)投手でした。

高市俊(たかいち しゅん)

177センチ83キロのがっちり体型。
右投げ、先発完投型でストレートは140キロ台、重い直球が武器。

帝京高校から青山学院大を経て、2006年(平成18年)に希望枠で東京ヤクルトスワローズに入団するも目立った活躍が出来ぬまま退団している。

個性派軍団の光泉高校

甲子園初登場の光泉はバッテリーが双子の兄弟

そして打線の主軸には一年生が二人も据えていました。

林乾弥監督

光泉高校の監督は林乾弥(はやし よしや)監督、37歳(当時)でした。

京都の平安高校から龍谷大を経て1993年(平成5年)より光泉高校の監督を務めてます。

双子バッテリー

光泉のバッテリーは双子の兄弟という事で話題になりました。
馬場兄弟、馬場ツインズなんて呼び方もされました。

弟の馬場敬介(ばば けいすけ)が投手で、兄の馬場陽介(ばば ようすけ)が捕手で三番打者・キャプテンです。
二人とも身長・体重全く同じでした。(178センチ・72キロ)

一年生コンビ

光泉の打線の主軸は一年生です。
四番の森重太(もり しゅうた)、左打者です。

そして六番の千代悠太(ちしろ ゆうた)中学時代はオールジャパンでアメリカ遠征にも参加した右打者です。

この一年生コンビ、地方大会ではともに打率5割越え、そして二人とも7打点の大活躍。
恐怖の一年生コンビでした。

二人とも帝京が相手でも臆することなく、初球からドンドン振っていく積極的なバッティングが印象的でした。

試合が始まったわ!

試合が始まりました。

3回まで0-0、そして3回裏、光泉が先制のチャンスを迎えます!

光泉、先制チャンスが来たわ!

3回裏、光泉はこの回先頭打者の7番ピッチャーの馬場敬介(兄)がライトへライナー性の当たり!

これをダイレクトで捕球しようとした帝京のライトが後逸!
打球が転々としている間に馬場敬介は三塁まで行きます

記録は三塁打。
光泉はノーアウト三塁の絶好のチャンスを迎えます。

・・・しかし後続が3者連続三振…。無得点に終わります。

…何やってるんや…。

帝京に先制されたわ!

チャンスを逃した光泉は4回表に先制を許します。

死球→四球→送りバントで一死一、三塁からピッチャー前にスクイズを決められます。
その打球を処理したピッチャーの馬場敬介が一塁に悪投して2点を取られます。

さらにその後ヒットを打たれてこの回、計3失点。

しかしその後馬場敬介投手は立ち直り、あの帝京相手に粘りの投球を見せていきます。
サイドハンド気味のスリークォーターから、スライダー、カーブ、シュートを投げ分ける技巧派スタイルでした。

特にスライダーの威力は帝京打線にも十分通用していましたね。

松本高明と吉田圭

対戦相手の帝京高校は高市投手以外にも、のちにプロ入りした選手がいます。

一番打者の松本高明(まつもと たかあき)選手はこの試合で5度出塁(2安打・2四球・1エラー)して3盗塁。

五番打者の吉田圭(よしだ けい)選手は一回戦で美技を連発!
チームを救っています。

二人とものちに広島東洋カープに入団しています。

吉田圭選手はピッチャーとして入団しました。

光泉の反撃

0-5と5点ビハインドで迎えた7回裏、光泉はワンアウトから三番の馬場陽介が四球、そして一年生四番打者の森重太がレフト前ヒット(この試合、チーム2本目のヒット)で一死一、二塁とチャンスを広げるも続く中村豪がライトフライ、そして一年生の千代悠太も三振を喫してしまい無得点でした…。

試合が終わったわ!

試合が終わりました。

結局、試合中盤に効果的に得点を奪った帝京が危なげなく勝利した印象です。
光泉は馬場敬介投手が粘りのピッチングを見せていたのですが、それ以上に帝京の高市俊投手が安定していました。

光泉はやはり3回裏のノーアウト三塁のチャンスで一本出ていれば流れも変わっていたのでは…と悔やまれます。

敗れはしましたが、初陣・光泉高校の真っ青に染まったアルプススタンドが今も印象に残ってます。

 

 

まとめ

光泉カトリック高校唯一甲子園出場を果たした2002年(平成14年)をふり返りました。

光泉カトリック高校は現在はラグビー部が全国大会に出場していますが、野球部も県内では上位に食い込む力を持っています。

そして当時の対戦相手だった帝京高校も近年は甲子園での活躍が見られません
また名門復活を期待しましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。

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