滋賀・高校野球

【彦根総合】2023年センバツ出場・前編

滋賀県の高校野球界、近年は近江高校彦根東高校など彦根勢の強さが目立ちますが、2020年代になって彦根第3の勢力として彦根総合高校が一気に台頭してきましたね。

北大津の監督時代に6度の甲子園出場経験のある宮崎裕也(みやざき ひろや)監督が就任するや、2023(令和5)年の春に同校を初の甲子園出場に導きました。

彦根総合春夏通じて初めての甲子園出場でした。

今回は2023年センバツ大会に出場した、彦根総合高校にスポットを当てます。

彦根総合高校の歴史と概要

彦根総合高校滋賀県彦根市にある私立校です。

野球部は近年急激に力を付けて、2023(令和5)年の春、甲子園出場の切符を手にしました。

彦根総合高校の概要

彦根総合高校は彦根市芹川町にあります。
元々、専修学校だったものの1998(平成10)年、彦根女子高等学校が設立。

2006(平成18)年、男女共学化され現在に至ります。
総合学科のほかに近年フードクリエイト科が新設されました。

公式ページ

 

野球部

2008(平成20)年創部で、翌年には夏の県予選に参加します。
しかしここまで県大会3回戦進出が最高成績で、県内でも特に目立った存在でもありませんでした。

彦根総合・宮崎監督

2020年・宮崎裕也監督就任

野球部は2008(平成20)年の創部以来、各大会に参加しますが、いずれの大会もパッとした成績を挙げられずにいました。

そこへ2020(令和2)年、かつて北大津高校を甲子園に導いた経験のある宮崎裕也(みやざき ひろや)氏が彦根総合高校の野球部の顧問に、翌2021(令和3年)監督に就任します。

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春3回、夏3回の計6回の出場を誇る、県内きっての名将です。

3年以内に甲子園を!

彦根総合の監督に就任した宮崎監督『3年以内に甲子園出場を!』を目標にチーム作りに着手します。
…結果的に就任から2年ちょっとで目標を達成したわけですから凄いですね!

やんちゃだった北大津野球部

宮崎監督が以前指揮を執っていた北大津高校の野球部員は当時とてもやんちゃで、部員が暴走行為をはたらき逮捕…なんて不祥事もあり、責任を取って一時辞任する事態になったりもしました。

県外からも選手を集めるわ!

北大津時代の反省(笑)も踏まえた宮崎監督は2020年に現在の彦根総合高校の監督に就任すると、野球に集中してくれそうで良い素材の中学生を県外からも引っ張てきて数年後の甲子園を目指します。

選手が集まったわ!

名将・宮崎監督を慕って集まった選手たち。(宮崎チルドレン一期生)
滋賀県内はもとより、京都府、大阪府、岐阜県、愛知県からも彦根総合へ。

そしてこの年集まった部員たちこそ、彦根総合高校入学後に1年生から主力選手として試合に出場し、今回最終学年を迎える今年(2023年)見事に甲子園出場を果たすのです。

出典・彦根総合高等学校公式HPより

 

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彦根総合 センバツ出場へ!

1年目の屈辱

宮崎監督を慕って集まった2021年度の新入部員はおよそ30名
そして入学して早々の春季大会で入部したばかりの1年生が7人もスタメンに名を連ねます。

宮崎監督の期待の高さがうかがえます。

コールド負けスタート

入部間もない2021(令和3)年、4月下旬の春季大会初戦で1年生主体の彦根総合はコールド負けを喫してしまいます。(2-12光泉カトリック)

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さらに夏の県予選、秋の秋季大会も初戦敗退でこの一年は勝てずに終わりました…。

2年目の躍進!

春季大会

あれから一年が経過した2022(令和4)年の春、2年生になった宮崎チルドレンの彦根総合は春季大会でベスト4に躍進します。

2022 彦根総合(春季大会)

1回戦 〇10ー0守山

2回戦 〇6-2膳所

3回戦 〇7-6比叡山

準々決勝 〇4-3水口

準決勝 ●2-7立命館守山

3位決定戦●0-7綾羽

夏は悔しい初戦敗退…

夏はまたしても初戦敗退(3-5伊香)に終わりましたが、秋にまたしても躍進を遂げます!

秋季大会で初優勝!

夏、初戦で敗れた彦根総合はこの年の秋、ついに滋賀県を制します

9月からの秋季大会で1~3回戦をすべて圧勝します。
ターニングポイントになった準々決勝、相手は近江を倒して勢いに乗る彦根東です。
これを延長15回タイブレークの激戦の末制し(10-9彦根東)、準決勝では勝田投手が近江兄弟社打線を全く寄せつけないピッチング。

決勝戦でも古豪・瀬田工を圧倒して初優勝。

センバツ出場をかけて和歌山県で行われる近畿大会に駒を進めました。

2022年 彦根総合(秋季大会)

1回戦 〇9-2滋賀短大附

2回戦 〇12ー0守山

3回戦 〇9-2草津

準々決勝 〇10ー9彦根東

準決勝 〇3-0近江兄弟社

決勝戦 〇7-1瀬田工

近畿大会で大阪桐蔭に善戦!

近畿大会に乗り込んだ彦根総合は初戦で近大新宮(和歌山)に勝利しベスト8入り。

次の大阪桐蔭戦でも4-9で敗れはしたものの、試合中盤まで互角に渡り合い、その大阪桐蔭が近畿大会で優勝したことも相まって、一気にセンバツ出場当確ムードが高まりました。

宮崎監督は北大津の監督時代、近畿大会で大阪桐蔭を破ってセンバツ出場を果たしたことがあったので、筆者はひそかに期待していました。

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今回は敗戦だったけれども、見事な試合内容でしたね!

2023年1月27日、吉報届く

そして年が明けた2023年1月27日、彦根総合高校のもとにセンバツ出場の知らせが届き、晴れて第95回選抜高校野球大会への切符を手にしました。

まとめ

2023年の春、甲子園に初出場した彦根総合の前編として、甲子園出場までの軌跡をお伝えしました。
後編では甲子園出場メンバーと試合の様子をお伝えします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。

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