福井県永平寺町の永平寺(えいへいじ)は曹洞宗(そうとうしゅう)の大本山で、770年以上の歴史ある修行道場です。
現在もなお永平寺には150名以上の修行僧が日々修行に励んでおられます。
その永平寺のふもとに2019年に新たに開業した宿泊施設があります。
それが永平寺親禅の宿・柏樹関(はくじゅかん)です。
筆者は今回、柏樹関で宿泊して座禅体験や朝のおつとめにも参加してきました。
さらに永平寺監修の精進料理もいただいて来ました。
これから永平寺をまわって柏樹関に宿泊しようと考えている方にぜひ読んでいただきたい記事です。
永平寺と柏樹関の魅力や注意点などをボリュームたっぷりの写真と文章でお伝えしようと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
永平寺宿坊 柏樹関 アクセスと駐車場
柏樹関は永平寺の旧参道側に2019年(令和元年)に開業した新しい宿泊施設です。
近年の感染症の影響でイベントなどが縮小されている可能性もあるので、事前に旅館にお問い合わせ下さい。
柏樹関(はくじゅかん)の概要
住所 | 福井県吉田郡永平寺町比志6-1 |
---|---|
電話 | 0776-63-1188 |
駐車場 | あり(提携パーキング) |
大浴場 | あり |
客室数 | 18室 |
チェックイン | 14:00~ |
チェックアウト | 10:00 |
公式HP | 親禅の宿・柏樹関公式HP |
※この情報は2022年6月現在のものです。
柏樹関の動画
柏樹関のご予約はこちらから
アクセス
永平寺、柏樹関の近くには鉄道がありません。
一番の最寄り駅のえちぜん鉄道の永平寺口駅からでも徒歩30分以上かかってしまいます。
JR福井駅から大本山永平寺までの直通バスが出ています。
(京福バスの公式サイトです。)
駐車場
永平寺の門前町に入る直前に緑色の看板の「大本山・永平寺」のパーキングがあります。
このパーキングに入って、駐車カードを宿まで持っていき、柏樹関のフロントの方に渡します。
すると、フロントの方が処理してくれて、駐車料金が無料になります。
ちなみにこの向かい側にも同じ駐車場があります。
空いている方に停めましょう!
柏樹関に向かうぞ!
駐車場から柏樹関までは徒歩5分もかからない程度でした。
周辺にはいろいろあるのでいくつか紹介していきましょう。
永平寺そば
名物・永平寺そばのお店が何軒かありました。
そばの麺のコシがすごくてゴムみたいでした(笑)。
ぜひ食してみて下さいね。
永平寺だるまぷりん
駐車場の近くに白くて可愛らしい店舗があります。
これが永平寺だるまぷりんです。日本一縁起のいいプリンとして誉れ高いです。
色々な種類が販売されています。
ビンに入ったかわいいプリンです。
ちなみにこのダルマのキャラクターは「だるぷり男爵(だんしゃく)」です。
なかなかダンディーです(笑)。
ビンの裏にはQRコードのおみくじがあります。
『超大吉』が出るとプリンがもう一つもらえます。
観光案内所
こちらが観光案内所です。
日本語・英語・中国語に対応した最新のAIコンシェルジュが画面上で案内してくれます。
永平寺の参拝券も購入でき、コインロッカーも併設されています。
再整備された旧参道と永平寺川
こちらが再整備された旧参道です。
昔の街並みを再現するために電柱を無くしています。
そして近くを永平寺川が流れます。
この川沿いに今回の目的地・柏樹関があります。
永平寺 宿坊・柏樹関(はくじゅかん)
館内に入ろう!
それでは館内、案内していきましょう。
開也の間
玄関を入って右には開也(カイヤ)の間があります。
ここでは写経や座禅の体験ができます。
筆者は今回は永平寺で座禅体験をしてきたので、こちらは使用しませんでした。
入って左にはショップがあります。
銘菓の落雁(らくがん)や味噌、ごま豆腐。
福井の名産、若狭(わかさ)塗り箸もありますよ~。
お食事処・水仙
夕食・朝食ともに会場は1階の「水仙」です。
宿泊を予約する時に、精進料理か和食膳か選択できます。
筆者は今回、精進料理をいただきました。
夕食
こちらは夜の精進料理です。
やはり野菜と豆が基本路線です。
ご飯とお汁も付きます。
デザートは名物のごま豆腐です。
希望あればビールも付けられます。
朝食
こちらが朝食です。
朝のおつとめ後にいただきました。
いろいろな小鉢が段になって積まれています。
ご飯はお粥でした。
デザートは甘さ控えめのオレンジ寒天でした。
2F・大浴場
では、2階に上がりましょう!
食事処・水仙の目の前に階段があります。
さらにつき当たりにはエレベーターもあります。
2階には男女別の大浴場があります。
男女共に入浴できる時間は、
15:00~23:00
翌朝5:00~9:00になります。
露天風呂もあります。
客室にはシャワールームしかないので、お風呂はここでしか入れません。
喫煙所
喫煙所は各階に一か所ずつあります。
喫煙者はここで吸いましょう!
部屋に入るぞ!
それでは客室に入ります。
今回は2階の部屋を取りました。
和モダンなツインルーム
約40平米のツインルームです。
令和元年オープンということもあってピカピカでした。
テーブルの上には銘菓・落雁(らくがん)が置かれていました。
さらにアレクサも設置されていました。
部屋着も準備されています。
翌朝、4時過ぎには永平寺の朝のおつとめに参加することもあってか、あまりのんびりすることも出来ずに、早めに寝ました(笑)。
洗面・シャワールーム
洗面所の皿は越前焼です。
こんなとこまでこだわりがあるとは…。さすがです!
バスタブは無く、シャワーのみでした。
大本山・永平寺
ここからは永平寺での座禅体験と朝のおつとめの記事になります。
柏樹関に予約する際、希望者には座禅体験や朝のおつとめに参加できます。
希望する方は事前に伝えておきましょう。
永平寺・座禅体験
永平寺の修行は日本一厳しいことで有名です。
その座禅の体験ができます。
15時半には柏樹関のフロントに集合して、みんなで永平寺に向かいます。
永平寺には徒歩5分くらいで着きます。
座禅体験は15:30にはみんな揃って出発します。
遅くても15:00には柏樹関にチェックインしておきましょう。
チェックイン時間は14:00~です。
修行道場は撮影禁止です。
特に修行僧にカメラやスマホを向けるのはやめましょう。
朝のおつとめに参加したわ!
朝のおつとめにも参加できます。
普段の参拝時間外の早朝に寺院に入れるので値打ちがありました。
こちらは季節や日によって開始時間はまちまちなのですが、筆者の時は午前4時過ぎには柏樹関のフロントに集合でした。
そして希望者みんなで永平寺に向かいました。
まだ、外は暗かったです。
座禅体験同様におつとめ中の撮影は禁止でした。
しかし、案内の方が撮影して良い場所を案内してくれます。
では、軽く解説していきましょう!
寺内の回廊
永平寺は長い回廊と階段が有名です。
坂の傾斜に合わせて、窓枠も傾斜しているのが特徴です。
老杉
樹齢600~700年の大きな杉の木です。
仏殿
仏殿には曹洞宗のご本尊のお釈迦様が祀られています。
承陽門(じょうようもん)
曹洞宗発祥の地にして、曹洞宗の聖地と言われています。
傘松閣(さんしょうかく)の絵天井
大正~昭和初期における有名な画家のみなさん総勢144名の色彩画がトータル230枚、天井に飾られています。
広~い畳の部屋で、みなさんめっちゃ撮影していました。
ちなみに天井の絵はほとんどが花や鳥が描かれているのですが、この中に5枚だけ鯉やリスの絵があるそうで、それを全部見つけると願いが叶うとのウワサがあります!
法堂(はっとう)
朝課(ちょうか・朝のおつとめ)が行われる場所です。
永平寺ではおつとめは1日3回行われるのですが、朝のおつとめだけこの法堂で行われます。
まとめ
永平寺と親禅の宿・柏樹関を紹介しました。
宿泊時には是非あわせて座禅体験と朝課体験もやってみて下さいね。
貴重な体験になると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。