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【京都】レトロ洋食店・レストラン菊水の歴史とビフテキ【四条大橋】

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京都四条大橋の近くにあるレトロな建築・レストラン菊水
昔ながらの洋食店で屋上にはビアガーデンもあります。
いったいこのレストランはいつ建てられたのか?
さらにこのレストラン菊水には、今では死語になりつつある『ビフテキ』があるらしい…。

今回は京都・四条の老舗、レストラン菊水ビフテキにスポットをあてました。

レストラン菊水のアクセスと歴史・建築様式

レストラン菊水(きくすい)大正5年創業の古い洋食レストランです。
建物の壮観に圧倒される方もおられるのではないでしょうか?
四条大橋をの信号を渡ってすぐの場所に位置し、四条大橋を渡った向こう側には同じくレトロレストランの東華菜館(とうかさいかん)もあります。

レストラン菊水の概要

住所京都市東山区川端四条上ル川端町187
電話075-561-1001
予約専用0066-9809-438055
座席数400
カード支払いあり
営業時間10時~22時 10時~23時(土のみ)
定休日無休

レストラン菊水公式HP

 

公式ページ

レストラン菊水の歴史

縦長の窓のデザインと、てっぺんのアーチ状の塔屋が印象的ですね。

創業は大正5年

大正5年(1916年)創業、もう100年以上経ってるんですね…。
創業者はせんべい屋さんを営んでいた奥村小次さんです。
もともと洋食レストランに興味があった奥村さんは、当初はせんべい屋を改装して洋食屋を始めました。

それから10年後の大正15年、奥村さんはのちに100年間続くこのハイカラな建物を建てました。

2代目・奥村小四郎さん

2代目社長の奥村小四郎さんは、激動の戦中・戦後を乗り切り、屋上に京都初のビアガーデンを営業しています。

3代目・奥村忠さん

三代目社長の忠さんになって、屋号を菊水館からレストラン菊水に変更。
1階を全面ガラス張りに改装されてます。

レストラン菊水の建築様式

アール・デコとスパニッシュを融合

建築様式はアール・デコスパニッシュ様式を組み合わせた独特なものです。
ともに直線的なデザインなのが特徴で1900年代初頭のアメリカで流行した様式です。

逆にフランスやベルギーなどで見られる曲線的な装飾をアール・ヌーヴォー調といいます。

ヴォーリズ建築ではありません

向かいの東華菜館ヴォーリズ氏が手がけたヴォーリズ建築なのですが、こちらのレストラン菊水地元の上田工務店が手がけられています。
パッと見、ヴォーリズっぽいですけどね…。

レストラン菊水の動画

 

レストラン菊水 レトロな外観と内装

看板に菊の紋章、さらに「レストラン菊水」の文字フォントもレトロです。
昔は「アサヒ・スーパードライ」の看板がありましたね。
赤・白・緑の小さなテントもかわいいです。

食品サンプル

お店の外のショーケースのメニューの食品サンプル模型もいい感じでしたよ!

メニューとワンちゃん

1階の窓にはメニューと昔の菊水の写真が貼られていました。
さらに窓の隅っこの方にワンちゃんの人形も飾ってましたよ~。

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ビフテキがあるわ!!

メニューを見てビックリ!!
なんとビフテキ定食なるものがあるではないか!!
今のこの時代にビフテキなんて言葉、聞いたことない。
なんて昭和チックなんだ!!

・・・、このあと、問答無用でそのビフテキ定食を頂く事になるのだが、それはこの後じっくりと紹介させて頂きます(笑)。

店内に入るぞ!

では店内に入って行きましょう~。
昔ながらの洋食レストランって感じですね。

ショーケースにワイン、瓶ビール、グラスなどが入っています。

シャンデリアも綺麗やわ

1階ホールと階段に吊られているシャンデリアです。

階段

狭い階段を上がっていくと、1階と2階の間にリンゴとバラに囲まれた少女の彫刻がありました。
2階はレストラン、3階は宴会場になっていて夜はダンスホール風の照明がお洒落みたいですよ。
興味ある方はぜひ訪ねてみて下さいね。

レトロなエレベーターと各階案内板

エレベーター横の階案内版も良かったですね~。
特に『5Fビヤーグリル』なんて表記は、レトロマニアの皆さんなら垂涎(すいぜん)モノなんじゃないでしょうか?

レストラン菊水の人気メニュー

ビフテキ定食

それでは皆さんお待ちかねのビフテキ定食、行ってみましょう~~。
取材当時は2,640円(税込)でしたが、現在は2,860円(税込)。
かなり強気設定ですね。(2023年2月現在)

男おいどん

出典・講談社「男おいどん」 松本零士

ビフテキといえばかつて松本零士さんが連載されていた『男おいどん』『タテだか横だか分からないビフテキ』が有名じゃないでしょうか?(笑)
ちなみにこの『タテだか横だか分からないビフテキ』は後に空想科学読本空想お料理読本取り上げられたりしています。

死語になった『ビフテキ』

ビフテキの語源はビーフステーキの略ではなく、フランス語でステーキを表す「ビフテック」が語源と言われています。
このビフテキという言葉自体、使われていたのは昭和の時代までで今の令和の時代、死語になっています。
このビフテキといい、アベックといい、フランスから来た言葉は死語になりやすいのでしょうか?笑

ビフテキ定食をいただくわ!

ちょい肉、硬いっすかね~~。
ライスとサラダ、スープが付きます。
ナイフ&フォーク置きがお洒落でしたよ。

箸のケースにKikusuiの文字が書かれていました。
壁のタイルがお洒落でした。

ハイカラスペシャルグリルセット

値が張るビフテキ定食よりこちらの方が良かったかな~~。
ハイカラスペシャルグリルセットです。
約1,500円くらいです。

大正洋装店

『ハイカラ』と言えば大正時代~昭和初期の言葉なのですが、このレストラン菊水に面した四条通りをそのまま東(八坂神社方面)に向かうと、ハイカラな洋服をレンタルできる大正洋装店がありますよ~。
着物ではなく、こちらをレンタルして京都散策を楽しんでも面白いと思います。

公式ページ

まとめ レストラン菊水とビフテキ

レトロでハイカラな大正5年創業のレストラン菊水、お伝えしました。
筆者はレトロ建築やレトロフォント目当てで行ったので、なかなか楽しめました。
レトロマニアにおすすめします。

・建物目当てなら◎

・3Fの宴会場は一見の価値あり

・ビフテキは強気の価格設定

最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。

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