滋賀・神社仏閣

『堅田の落雁』浮御堂(うきみどう)の見どころと駐車場

近江八景のひとつ『堅田の落雁(かたたのらくがん)』、大津市堅田の浮御堂(うきみどう)は仏堂が琵琶湖面に浮き出て見えることからその名が付けられました。

今回はびわ湖にぽっかり浮かんで見える浮御堂(うきみどう)の魅力を小難しい話を省いて分かりやすくお伝えしましょう!
あとアクセス方法と駐車場もお伝えします。

浮御堂(うきみどう)のアクセス・駐車場、バス

浮御堂のアクセス

浮御堂(うきみどう)は琵琶湖の南部・大津市堅田(かたた)、琵琶湖の一番くびれた部分、琵琶湖大橋の少し南にあります。

お車(琵琶湖東部から)

名神高速・栗東I.Cを出て約40分。
守山市側から琵琶湖大橋を渡ってすぐです。

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お車(琵琶湖西部・京都方面から)

湖西道路・真野(まの)I.Cから約10分。
おごと温泉からも近いです。

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浮御堂専用無料駐車場

 

県道558号線・仰木口交差点

県道558号線(高島大津線)の仰木口交差点を琵琶湖方面にそのまま進みます。
つき当たりが浮御堂なのですが、その50m手前に浮御堂参拝専用駐車場があります。
5~6台ほど駐車できます。

浮御堂山門入口駐車場

さらに進むと浮御堂の入り口があるのですが、ここも参拝客用の駐車場があります。
無料で駐車できます。(5台)

JR湖西線・堅田(かたた)駅からバスで浮御堂 210円

公共機関を利用する場合はJR湖西線・堅田駅からバスを利用します。

江若(こうじゃく)交通バス

JR堅田駅東口(びわ湖側)の②番バス乗り場から乗ります。

100系統・浜大津線(堅田町内循環)

JR堅田駅堅田出町のバス停で下車(5分)→そこから徒歩5分で浮御堂です。

バス時刻表と運賃

運賃は210円ICカードも利用できます

 

時刻表

 

浮御堂(海門山満月寺)の詳細と歴史

浮御堂の正式寺名は海門山満月寺(かいもんざんまんげつじ)、宗派は臨済宗(りんざいしゅう)大徳寺派になります。

浮御堂の概要

住所滋賀県大津市本堅田1-16-18
電話077ー572ー0455
営業時間8時~17時
拝観料300円

浮御堂の動画

浮御堂は平安時代に建立

平安時代、比叡山横川(よかわ)で修業中、びわ湖を眺めていた天台宗の源信(げんしん)湖上安全を祈願して建立

浮御堂はその後、戦乱に巻き込まれて荒廃しますが、昭和12年に再建されています。

源信(恵心僧都)とは?

平安時代中期の天台宗の僧。日本、浄土教の祖とも呼ばれる。
13歳で僧となり、比叡山横川(よかわ)恵心院に住したことから恵心僧都(えしんそうず)とも呼ばれる。

浮御堂の湖上の仏堂には源信が刻んだとされる1,000体の阿弥陀仏(千体仏)が安置されています。

なぜ千体も?

平安時代当時の信仰では仏像をたくさん作ることが良しとされていたんです。
まぁ、多いに越した事ないですしね。

浮御堂の句碑(くひ)巡り

浮御堂は風景絶歌で四季の趣に富むことから、いろいろな文化人に愛されています。
境内には句碑(くひ)も存在します。
いくつか紹介しましょう。

松尾芭蕉(まつお ばしょう)

鎖(じょう)あけて 月さし入れよ 浮御堂

松尾芭蕉(まつおばしょう)が1691(元禄4)年8月16日、十五夜の翌日の宴の時に詠まれた句です。

比良三上 雪さしわたせ 鷺(さぎ)の橋

こちらも松尾芭蕉の句碑です。

高浜虚子(たかはま きょし)

高浜虚子(たかはま きょし)の句碑は水中にあります。

湖も この辺にして 鳥渡る

 阿波野青畝(あわの せいほ)

五月雨の 雨だればかり 浮御堂

奈良の俳人・阿波野青畝(あわの せいほ)もここを何度も訪れています。
この句碑は昭和40年建立です。

浮御堂(海門山満月寺)の見どころ

浮御堂の見どころをサクッと紹介していきます。

境内の見どころ

先ほどの句碑巡りの他にも境内にはいろいろあります。

山門

入口の山門も浮御堂と同じく登録文化財です。

茶室玉鈎亭(ぎょくこうてい)

茶室です。
京都御所・桜町天皇(さくらまちてんのう・天皇在位1735-1747)の能舞台でした。

観音堂

湖上の浮御堂ばかりに目が行きますが、満月寺本堂はこちらです。
安置されている聖観音座像は国の重要文化財です。

忠魂碑

入口の方に忠魂碑(ちゅうこんひ)もありましたよ。
これは明治以降、出征して亡くなられた郷土の方の魂を慰めるために建立されました。

浮御堂の見どころ

前の章でお伝えしたように、湖上の浮御堂には千体仏が安置されているのですが、ここでは浮御堂からの景観を楽しんで行きましょう。

小難しい歴史の話をすっ飛ばして、景観だけでも楽しむことができるのが浮御堂の魅力のひとつです(笑)。
17mの橋を渡れば湖上に浮かぶ浮御堂です。
スリッパが用意されているので、それを履いてグルっと一周してみます。

ペコリーノ

浮御堂近くに人気イタリアンカフェレスト・ペコリーノがあります。
浮御堂から徒歩数分で行けます。
オープンテラス席がなんとも素敵なのでぜひ訪ねてみて下さいね。

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琵琶湖大橋

北の方角に目をやると琵琶湖大橋が見えます。

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近江富士

対岸を見ましょう。
ぽっこり見える山が近江富士こと三上山ですね。

比叡山

南西の方角は大津市街比叡山ですね。

浮御堂近くの堅田十六夜(いざよい)公園

浮御堂から少し北に歩くと堅田十六夜(かたたいざよい)公園という小さな緑地公園があります。
松尾芭蕉の俳文・十六夜(いざよい)の弁にちなんで名付けられました。

アクセス

十六夜(いざよい)の弁

1691年8月15日、大津市膳所のお寺・義仲寺(ぎちゅうじ)で月見をしていた芭蕉が翌日の16日、舟でびわ湖を渡って堅田のこの地で催された俳席の様子を詠った句のことです。

現在この公園は芭蕉の句碑が建てられ、春になると枝垂れ桜が咲いて花見のイベントなどが催されます。

まとめ 浮御堂の見どころと駐車場

今回は浮御堂のアクセスと駐車場、そして歴史と見どころをお伝えしました。

・無料駐車場がある

・浮御堂は景観を楽しむべき

・十六夜公園もぜひ訪れよう

最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。

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