国宝・彦根城、夢京橋キャッスルロードをさらに南へ行くと賑やかなベルロード(彦根巡礼街道商店街)があります。
その賑やかな商店街の道沿いに、いささか不釣合いなツタに覆われた山小屋風のレトロな建物がありました。
それが洋食店・喫茶スイスです。雑誌やメディアにも取り上げられ、話題が話題を呼び、現在必ず行列ができる人気店になっていました。
今回はかつて彦根市で圧倒的な人気を誇った喫茶スイスをの雄姿をふり返ります。
喫茶・スイスは2022年5月29日をもって閉店されました。
彦根を代表する名物喫茶店でした。
当記事は2021年2月取材時のものです。
関係者・スタッフ各位、長い間お疲れ様でした。
取材当時はありがとうございました。
彦根の名店・閉店した喫茶スイス
喫茶スイスは1972年(昭和47年)創業以来、彦根市民に愛され続けている洋食レストランで、特に絶品のハンバーグを求めて続々と来客者が訪れていました。
ちなみに彦根市にはライダーさん達に愛されている『コウゲ』というデカ盛りカフェレストもありますよ~。
2022年5月にはテレビ番組『オモウマい店』にて特集されてます。
喫茶スイスの概要
アクセス
彦根城、夢京橋キャッスルロードから南のベルロード沿いにありました。JR彦根駅からですと徒歩30分くらい、最寄り駅の近江鉄道・ひこね芹川(せりかわ)駅からでも徒歩20分くらいでしたね。
駐車場
表に3台くらい、裏に8~10台くらい駐車できるスペースがありました。
営業時間と定休日
基本は昼・夜営業していたのですが、感染症以降は昼間のみの営業でした。
開店時間11時~閉店時間15時
定休日は毎週月曜日でした。
閉店といえば…
彦根市で閉店といえば、元彦根プリンスホテルの彦根ビューホテルが2021年末に完全閉館になったのですが、2023年夏にホテルニューアワジグループが改修して再生されました。
喫茶スイスの外装と店内
ツタに覆われた山小屋風の外観
九月のスイスの外観です。ツタが青々としています。その裏にTSUTAYAがあるのは偶然でしょうか?ツタ繋がりでしょうかね。(笑)
ちなみに冬はこんな感じになります。
行列ができる入り口
出遅れるとここで待つハメになりましたね。
ここで並んだ方、かなり多いのではないでしょうか??
レトロな内装
店内もレトロでおしゃれでした。ひこにゃんグッズもバッチリです。
昔は2階でも営業していたそうですが、閉店時は一階のみの営業になっていました。
店内座席
カウンター席とテーブル席、約30名分の座席があります。カウンター席は4~5名分くらいで、すぐ埋まっていました。
喫茶スイスのメニューとハンバーグ
取材当時は感染症流行真っただ中、みんなマスクを着用していました。
ハンバーグ・ステーキ・500円、カレーライス・300円、オムライス・400円…などなど、「昭和か!」と思わせるような価格設定が目を引きます。
特製スイス丼・400円ってのも目を引きます。
バーグ・エビを注文したわ
ハンバーグ・ステーキにエビフライが乗ったバーグ・エビを注文。(900円)
玉ねぎと近江牛を練りこみ、無造作に焼かれているハンバーグとその下に無造作に敷かれている玉ねぎ…。いわゆる、『映える料理』ではない無造作感が魅力なのです。
また動画にも収録してあるので楽しんでみて下さい。
喫茶・スイスの動画
ベルロード
喫茶・スイスのあるベルロードは彦根市の芹川(せりかわ)から戸賀町交差点を南北に結ぶ全長約1.6kmの街道です。このベルロードの北には江戸時代の町家風の夢京橋キャッスルロード、大正ロマンの四番町スクエアなどがありますが、このベルロードは現代風の街道です。いろいろな時代の街並みがある、なかなかカオスな地域ですな(笑)。
ベルの形をした街灯が街道を灯します。正式名称・彦根巡礼街道商店街がベルロードと呼ばれる所以です。
パリヤ
ベルロードのシンボルともいえる老舗スーパーマーケットのパリヤは1956年(昭和31年)創業、元々は呉服店でした。
パリヤの以前はマルビシ百貨店でした。このマルビシ百貨店閉店以降、滋賀県は1976年(昭和51年)に大津に西武百貨店ができるまでの20年間、百貨店不毛の地でした。
その西武百貨店も2020年(令和2年)8月に閉店になったのは残念だったですね…。
移転したらーめんチキン野郎
かつてベルロードにあった人気ラーメン店・チキン野郎。
現在は国道8号線沿いにあります。
説明不要の超人気店ですね。
食券制になっており、筆者は『贅沢なこってり野郎』をいただきました。ぜひ味わってみてくださいね。
個人的には、鶏のイラストがシュール過ぎて笑えます。もっと可愛いイラストあったやろうに…と(笑)。
まとめ 喫茶スイス 閉店
かつて、彦根市のみならず、いろいろな地方の方から愛された山小屋風の喫茶スイスお伝えしました。
閉店日が近づくと、別れを惜しんで多くの人が駆けつけ、前日から並んでいる方もおられたと聞きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではまた。